良血馬
チェッキーノが重賞初Vで樫の女王へ名乗りを上げる。
母ハッピーパスは03年
京都牝馬S覇者、全兄
コディーノ(14年に疝痛の悪化で4歳の若さながら他界)は12年
札幌2歳S、
東スポ杯2歳Sを制した実績馬だ。母、兄も管理した藤沢和師は「この血統の良さが出ている。いい馬だよ」と大きくうなずく。
トライアルの
アネモネSを制覇しながらも、本番の
桜花賞をパス。牝馬クラシック第1弾には固執せず、体調面などを考慮し、無理はさせずにゆったりとしたローテで、この一戦に照準を合わせてきた。将来性の高さを買っているからこその決断。おかげで期待通りの状態に仕上がった。
1週前追い切りは美浦Wで4F56秒3-41秒3-13秒4を記録。軽めの内容ながら軽快なフットワークは目を引いた。騎乗した杉原(レースはルメール)は「元気がいいですね。走りに余裕があり、いい感じでした」と状態の良さを伝える。
舞台は東京2000m戦。「前走はいい競馬をしてくれた。3歳牝馬で中山の坂をあの勢いで上がってこられるのは大したもの。切れる脚があるので東京は合うと思う」とトレーナーは前走のレースぶりを踏まえ、舞台変わりを歓迎する。デビューから3戦全てでメンバー最速上がりをマークする切れ者。
桜花賞組に脅威を与える勝ちっぷりを見せつける。
提供:デイリースポーツ