まだ重賞のタイトルをつかめずにいる
フィエロだが、マイル王に接近したキャリアは光を放つ。一昨年は
ダノンシャークに鼻差及ばず、昨年はあの
モーリスに屈して銀メダルに終わった
マイルCS。14年
マイラーズC、15年
スワンSを含め、2着に甘んじてきた思いの全てを藤原英師は「勝ちに等しい負けが多いので」と表現した。その上で「絶対能力が高い」とも。重賞を勝たせてやりたい-。その気持ちはもう、沸点に達している。
最終追い切りは栗東CWでの併走追いを選択。先行した
アウトオブシャドウ(6歳1000万下)を前に見ながら力感に満ちたフットワークを繰り出した。
フィニッシュライン手前でスッと抜け出し、5F66秒8-38秒3-11秒7を刻んで1馬身半先着した。
昨年暮れの
香港マイル9着後、放牧を挟んで英気を養い、状態を上げて臨む今季初戦。「十分に休みをとって、いい仕上がりです。数を使っていませんから、フレッシュさがあります。それに、京都は得意ですからね」。7歳の春を迎えたが、ここまでの消化レース数は18戦。消耗度は低い、と指揮官は力を込めた。いい形で
安田記念(6月5日・東京、芝1600m)へ。タイトルを獲得してさらなる高みを目指す。
提供:デイリースポーツ