不利な大外枠も何のその。
オークスTR「第51回
フローラS」(芝2000m)は24日、東京11Rに18頭で争われ、3番人気の
チェッキーノ(美浦・藤沢和)が3連勝で重賞初制覇を果たした。序盤は中団より前の位置をキープ。直線を向くと馬場の真ん中からエンジン全開。残り200m過ぎで逃げた6番人気
クィーンズベスト(7着)をかわすと、あとは独壇場。後続に3馬身差をつけてフィニッシュした。勝ちタイムの1分59秒7はレースレコード。2着は2番人気の
パールコード、3着には13番人気の
アウェイクが突っ込み、上位3頭が
オークス(5月22日・東京、芝2400m)の優先出走権をゲットした。なお、1番人気の
ビッシュは最後方から進んで5着に敗れた。
初騎乗となったルメールは「外枠でもいいスタートからいいポジションが取れた。道中は
リラックスしていた。ラスト200mはすごい脚だった」と満面の笑みを浮かべた。
藤沢和師は厩舎ゆかりの馬で
JRA通算1300勝の
メモリアルVを達成した。03年
京都牝馬Sを制した
母ハッピーパス、重賞2勝の全兄
コディーノを含む兄姉全てを管理している。
「兄姉は気が良くて前向き過ぎるところはあったが、この子は穏やか。距離は問題なかった」とトレーナーはうなずく。初距離となった2000m戦での強い勝ちっぷりに夢が広がる。
次戦は
オークスを予定している。「
トライアルを勝ったのだから(本番へ)行かなければ怒られちゃうよ」と周囲の笑いを誘いながら大舞台を見据える。
母ハッピーパスは01年
オークスで7着に敗退。母の雪辱を果たすために、GIの舞台へと向かう。
提供:デイリースポーツ