「NHKマイルC・G1」(8日、東京)
名誉を挽回する。
桜花賞で単勝1・5倍の圧倒的な支持を集めた
メジャーエンブレムだったが、いつものような好スタートを切れず、道中も内で包まれて直線は前が壁。不完全燃焼のレースで4着に敗れた。「
トライアルでやるような競馬を本番でしてしまった」と田村師は唇をかむ。誰もが持ち前のスピードと
パワーで圧倒する姿をイメージしていただけに、消極的な騎乗には不満が残った。
前走後は福島県のノーザン
ファーム天栄に放牧して、4月27日に美浦トレセンに帰厩。翌28日に美浦坂路で軽く2本を登板した姿を確認した指揮官は「馬体の疲れはきちんと取れたし、牧場でも計5回速いところを乗っています」と状態面に自信をのぞかせた。30日には美浦Wでの3頭併せで最先着。今週の最終追いを消化すれば、態勢は万全に整うと見ている。
2走前の
デイリー杯クイーンCでは好スタートから一度も先頭を譲らず、2着に5馬身差のVを飾った。勝ちタイム1分32秒5は過去20回のNHKマイルCと比較しても、04年
キングカメハメハと並ぶ4位タイの好時計。「東京ではいい勝ち方をしていますからね」とトレーナーは巻き返しに意欲満々。「前回はこの馬の形に持って行かなかったから。今回は持ち味が生きるような競馬をしたい」。東京マイルの舞台で、2歳女王は輝きを取り戻す。
提供:デイリースポーツ