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ミッキークイーンに騎乗予定の
浜中俊騎手――3ヶ月ぶりの競馬騎乗となりますね
浜中「自分にとっては長い時間でした。また競馬に戻ってこれたのが楽しくて嬉しいです。やっぱり馬に乗ってるときが一番楽しいです。4箇所骨折して、その中には薬指も含まれていました。薬指は、僕は馬に乗る上で一番大事だと思っています」
――
ミッキークイーンの騎乗依頼はどの時点であったのですか?
浜中「前走時、
ヴィクトリアマイルの時点で僕が復帰していれば乗せてもらえるという話をいただきました。復帰に向けての
モチベーションアップにつながりましたね」
――
阪神牝馬Sはテレビ観戦されたそうですが、その感想は?
浜中「久々のマイル戦だったことを考えると2着でしたが最後は際立つ脚を使っていましたね。力は十分示してくれたと思います。無事に走ってくれてホッとしたという部分もありました」
――その時に騎乗した
ルメール騎手とは話しましたか?
浜中「はい。彼もすごくいい馬だと言っていました。次の
ヴィクトリアマイルは東京ですのでさらにいいんじゃないか、という話をしていました」
――自分以外の騎手が
ミッキークイーンに乗っているのを見て、どう思いましたか?
浜中「馬に乗っている人ならわかると思うんですが、自分以外の感覚がどういうものなのかを知りたいというのがあって、それについては興味深かったです。でも、やっぱりレースですからね。ずっと自分が乗り続けたいという気持ちもありましたので、正直、複雑な部分もありました」
――でも、こうして再び跨れることになりましたね
浜中「はい、とてもありがたいことです」
――調教では先週、今週と騎乗されましたが、いかがでしたか?
浜中「動きもよかったし、馬も競馬の準備が出来ているな、という気配がありました。先週はかなりビシッと追いましたので、今週は気合も入っていたのでそういった部分がうまく競馬に出せるようにという点を考えて乗りました。馬の雰囲気は先週より今週の方がよかったと思います」
――今週の追い切りの内容は?
浜中「指示は半マイルから時計を出して、最後の1ハロンで馬体を併せてから体をほぐすという意味で少し伸ばしたんですけれども。気分よさそうに走ってくれました。非常に余裕もあり、上がった後の息遣いもよかったです。非常に順調ですね」
――最後に一言
浜中「前走一度使った上積みもあります。距離も二度続けて同じ距離。東京にかわるのもいいですね。状態もあがっています。厩舎スタッフはGIの仕上げをしてくれました。僕は病み上がりで復帰週にGIですので、甘くはないと思います。でも、一番強い馬に乗っていると思っています。病み上がりだから負けた、という騎乗をしないように。もう一度あの馬といいレースをしたいです」
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ミッキークイーンを管理する
池江泰寿調教師
――まず、今朝の追い切りはいかがでしたか?
池江「先週結構やったので今週はやりすぎないように。思い通りの調整ができてほっとしています」
――前走の
阪神牝馬Sでは久々のマイル戦で2着という結果でした
池江「
ヴィクトリアマイルが久しぶりのマイル戦になるので、マイル特有の流れに適応させるためにレースを使いました。ゲートは五分に出て収穫はあったんですが、もう少し促して流れに乗れれば、と。ポジションどりの差も出ましたし、直線では前に行く馬が外々に張っていったりして行き場を失ってしまいました。まぁ、悪いことがいくつか重なっての2着だと思います。内容はそんなに悪くなかったと思います」
――レース後の状態は?
池江「変わりなく順調です。1回使うと変わってくる馬なので、前走使った上積みはあります」
――今朝の追い切りはいかがでしたか?
池江「先週、やっているのでラスト半マイルだけの併せ馬だったんですけど。最後は体をほぐすようなストレッチさせる感じで、もう追わないでいいから、という指示をしました。そのとおり、上手に乗ってくれました。やればいくらでも出てしまう馬なので、あれくらいでいいです」
――最後に一言
池江「昨年は
桜花賞に出れずに悔しい思いをしました。今年は目標としているレースに出走し、それに向けてきっちり仕上げていきたいと思います」
(取材・写真:花岡貴子)