オークス(GI・芝2400m)に出走予定の各馬が、最終追い切りを行った。追い切り後の陣営のコメント。なお
チェッキーノ(牝3・美浦・
藤沢和雄)は、明日(5/19)追い切りを行う。
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ビッシュ(牝3)と
ダイワドレッサー(牝3)を管理する
鹿戸雄一調教師。
「昨日雨が降ってクッションが良かったので、力のいるウッドチップではなく、走りやすい芝で追い切りました。良い動きでしたね。前走の
フローラS(GII・5着)は
ビッシュには流れが向かなかったのですが、その中でも良い脚を使ってくれました。やはり能力がありますね。レース後はいつも通り、短期放牧を挟んで調整しています。元気も毛ヅヤも良くて、体調は万全でしょう。現時点で前走からプラス10キロほどですから、レースでもプラス体重で出られそうですね。あとは流れが向いてくれればと思います。
ダイワドレッサーの方は、体が戻りきらず元気もなかったので、
スイートピーS(OP)をパスしました。
ビッシュ同様に芝でやりましたが、今日もヤル気十分で稽古での動きも良かったですし、良い状態で出られると思います。マイルは忙しくて追走に苦労しましたので、距離延長は良いでしょう。相手なりに走れるタイプなので、メンバーが一気に強くなっても流れに乗って競馬ができればと思います」
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ビッシュは現在のところ、4/5の抽選。
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ゲッカコウ(牝3・美浦・高橋義博)について、高橋調教師。
「先週あたりから随分動けるようになりました。体も予定通り、
ピークに仕上がったと思います。今日乗った柴田(大)騎手も、良い感触だと言っていました。あとは馬自身の問題ですね。ゲートはうるさい馬ではないと思っていましたが、前走(
フローラS・8着)は出遅れてしまいました。それを考えると、待ち時間の短い後入れの枠の方が良いです。燃えるようなことがなければ、当然距離は持つと思います」
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アウェイク(牝3・美浦・
斎藤誠)について、斎藤調教師。
「前走(
フローラS・3着)のように終いの脚にかけて我慢ができれば、距離は持つと思います。今日の追い切りは全体的に速かったですが、重心の低い走法で良い走りでしたし、人気のないところで一発を狙いたいですね。2走前(
フリージア賞・500万下)は道悪で8着だったように、走法からすると道悪は不得意だと思いますので、良馬場でやりたいです。
前走は抜け出したところで右にモタれたので、それがなければ2着もあったかもしれないとジョッキーも言っていました。周囲に馬がいると掛かる面もあるのですが、逆に馬がそばにいると真っすぐ走りますので、周りに馬はいた方が良いと思います。鞍上(
吉田豊騎手)は
オークスに強いですし、期待したいですね」
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フロンテアクイーン(牝3・美浦・
国枝栄)について、
蛯名正義騎手。
「前走(
フローラS・4着)は状態が良かったですが、今回もそれを維持していて、今日の追い切りも良い動きでした。以前はゲート内でガタガタするところがありましたが、そのあたりも何とか形になってきました。
クイーンC(GIII・2着)の頃は見栄えがしなかったですが、今は毛ヅヤも良くなってきました。本当に良くなるのは秋頃でしょうけど、現状としては良いと思います。メンバーは強くなりますが、リズム良く運びたいですね」
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ウインファビラス(牝3・美浦・
畠山吉宏)について、
松岡正海騎手。
「前走(
桜花賞・GI・12着)は体が減っていたので、立て直しに精一杯の調整でした。GIで競馬もタフでしたし、早い段階でスタミナが切れてしまったのは、そのあたりが影響したのかもしれません。ここに向けては馬体重も安定していますし、2戦してきて馬もできていますね。今週の追い切りの動きは良かったです。馬体重は前走より減ることはないと思いますが、450キロ以上で出走できれば良いですね。道中、ゆっくり進んだ方が持ち味が生かせるでしょうし、距離は2400mの方が良さそうです」
(取材・写真:佐々木祥恵)