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エンジェルフェイスを管理する
藤原英昭調教師
――無事、
オークス出走の運びとなりました
藤原「やはり血統がしっかりしていますからね。クラシックに乗せたかった馬でしたから、ここまでうまく順調にきてくれています」
――
フラワーCでは見事な逃げ切りでした
藤原「今回(
オークス)のことも考えて輸送を1回経験させたかった。そして、賞金が欲しかったのでどうしても勝ちたかったんです。きっちりモノにしてくれてよかったです」
――先行から逃げ切る競馬となりました
藤原「ゲートの出がすごくいいですし、ス
トライドも大きい馬なんでね。それを邪魔せずに競馬するという意味では今はあれが一番パフォーマンスが上がるのかなと思います」
――早い段階で
桜花賞は回避し、目標を
オークス一本に絞りましたね
藤原「使い出しが遅かったこと。つまり、成長を待ちながらというのがあったので。その時点で
桜花賞は間に合わないかな、と考えていました。まぁ、出ようと思えば出れましたが、
桜花賞の出走メンバーはキャリアがありますから。ある程度経験を積んでる馬との対決では(こちらの)着順やパフォーマンスも予想できたので。それなら、みんなが未知の世界の
オークスの方が分があるかなと思い、ここに(狙いを)絞りました」
――この中間、二ヶ月ほど時間がありましたが、そのあいだの調整はイメージどおりでしたか?
藤原「馬の成長を待ちたかったので、フィジカル、
フィットネス、メンタル、ともに向上してここにこれるというのを目標に馬づくりをしてきました。そういう意味ではこの期間というのは重要だったように思います」
――2週前から
ルメール騎手で追い切りをかけていますね
藤原「やはり長い距離なんで、ジョッキーとのコンタクトがひじょうに重要です。フィーリングをつかんでもらうという意味で2週続けて乗ってもらったんです」
――そして今朝の最終追い切りはコースで、鮫島騎手によって行われました
藤原「もう今週はルメールジョッキーではなく鮫島くんに手伝ってもらいました。鮫島くんはこちらの求めるすべての要求をわかっているのでね。最後は馬なりですが、気持ちを
リラックスさせながらという指示どおりのいい内容でした」
――力を出せる状態になっていますか?
藤原「現状、コンディションはすごくいいです。力は出せると思います」
――前走からどれだけ成長しているか、見てみたいです
藤原「はい。そこを見てみたいですね。潜在能力の高さはわかっていますから。現時点でどれくらい走ってくれるか、興味があります」
――東京の2400mという舞台、そしてラ
イバル関係、どのように考えていますか?
藤原「展開というよりも、まだまだ小技が使えない馬です。いかに
リラックスして、マイペースで走ってくれるかというのが重要だと思います。そういう意味では競馬の
スタイルは決まってくると思います」
――最後にひとこと
藤原「天気もよさそうなので、ファンの方にいっぱい来てもらいたいですね。いいレースができるよう頑張っています。応援よろしくお願いします」
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エンジェルフェイスに騎乗予定のC・
ルメール騎手――1週前追い切りで騎乗された感触は?
ルメール「とても乗りやすい。Good Feelingがありました」
――
オークスでの作戦は?
ルメール「いつもスタートが速いです。たぶん
オークスも好スタートを切ったら逃げる。いちばん大事なのは
リラックス。同じイメージで乗ります」
――いまの東京の芝コースはいかがですか?
ルメール「とてもいいコンディションです。いっぱい芝があります」
――最後にひとことお願いします
ルメール「
オークスは大切なGIです。競馬場に来てください。よろしくお願いします」
(取材・写真:花岡貴子)