エイシンヒカリが参戦する仏GIイスパーン賞(芝1800m)が、いよいよ日本時間の明日21時50分に発走の時を迎える。
GI
香港カップをレースレコードで快勝したように、自分の競馬が出来ればこの路線でも世界屈指の力量を誇る
エイシンヒカリ(牡5)は、3番という好枠からの発走となった。ラビットを用意した陣営もなく、先手をとれることはまず間違いない情勢だ。
問題は馬場状態である。
競馬場周辺の天候はこのところぐずつき気味で、20日に同じ
シャンティーで行われた開催では馬場状態がTres Souple(=不良)まで悪化。イスパーン賞と同じ距離1800mのGIIIヴァントー賞の勝ち時計が1分57秒46と、日本の良馬場なら2000m戦に匹敵する遅い時計での決着となっている。
周辺はその後も雨がパラついており、当日は晴れ間がのぞく予報だが、馬場は乾きそうもないのが現状だ。
昨年5月に稍重馬場の
都大路Sを快勝している
エイシンヒカリだが、最大の敵と目される
ニューベイは、不良馬場となったGIIギュームドルナーノ賞やGIIニエル賞を快勝している道悪巧者だ。
他にも、不良馬場のGIIIパース賞や、重馬場の
シャンティーが舞台だったLRラネラー賞を勝っている
マイドリームボートや、不良馬場のGI
ジャックルマロワ賞で3着となっている
ワイルドチーフなど、道悪得意の伏兵も潜んでいる。
能力の高さで悪条件を克服して欲しいものである。
なお、レースの模様は、グリーンチャンネルで生中継される予定だ。
(文:合田直弘)