23日、栗東トレセンは全休日。今週日曜日に
日本ダービーを控えた
マカヒキは、自厩舎の馬房で普段と変わらない様子で静養していた。
担当する大江助手は、日に日に完成されていく愛馬の様子に目を細める。
「体つきはかなり大人っぽくなりました。今年のはじめごろは子供っぽいかんじでしたが、つくべき場所に筋肉がついてメリハリのある体になりましたね。いいかんじです」
時間に伴う成長はもちろん、調教でかけられた負荷がしっかり身になっているようだ。
「調教に対する反動もなくなってきました。それだけ体力も備わってきているのでしょう」
精神面はもともと落ち着いていたが、いまもその様子には変わりない。
「
リラックスして走れていますし、反動もないですね。無駄な力みもありません」
さらに、調教での動きから左回りにも違和感はないという。
「順調そのもの、不安らしい不安がまったくありません」
そう話す大江助手の表情は、慎重ながらも明るい。
日本ダービーへ向けて視界は良好だ。(取材・写真:花岡貴子)