「ダービー・G1」(29日、東京)
3番人気の
マカヒキが、直線の激しいたたき合いを制して第83代のダービー馬となった。
何という強運か。約8センチの鼻差。金子真人オーナー(
マカヒキの所有名義は金子真人ホールディングス(株))は04年
キングカメハメハ、
マカヒキの父でもある05年
ディープインパクトに続く、3度目のダービー優勝馬主の栄誉に輝いた。「4頭出走させましたが、ほかは早めに脱落。直線では川田!川田!と叫びました」。
母ウィキウィキも所有馬。愛馬同士の結晶で成し遂げたVに、「前の2回は興奮したが、今回は新鮮ですね」と興奮さめやらぬ様子で話した。
ダービー2日前、ダートG15勝馬
カネヒキリが種付け中の事故で不慮の死を遂げた。かつての所有馬だ。不吉の予兆とも取れたが逆だった。親指と人さし指を少し広げ、「この差は
カネヒキリの力」と見えざる力に感謝の言葉をささげた。
マカヒキは
凱旋門賞・仏G1(10月2日・
シャンティイ)に登録済み。さて、どうするか。「挑戦する気持ちはあせていないが、ムキになることはない。ただ、
菊花賞向きではないかなと思う。古馬になっても、この距離をこなせる馬になってほしい」と慎重に言葉を選ぶ。しばらく様子を見て、友道師と協議する方針だ。
提供:デイリースポーツ