「
安田記念・G1」(5日、東京)
人馬ともリベンジに燃えている。古馬になってから未勝利と結果を残せていない14年
皐月賞馬
イスラボニータが、
安田記念に初参戦。陣営がベストと判断する府中のマイル戦で、2つ目の
ビッグタイトルを狙う。主戦の蛯名は先週のダービーで惜しくも3着。ここでうっぷんを晴らしたいところだ。
人馬ともテーマは“リベンジ”。5月31日、ダービーが終わって東西トレセンのムードは一段落でも、
イスラボニータ陣営はメラメラと燃えたぎっている。「あの時の借りを返したい」。静かな言葉のなかに、栗田博師は並々ならぬ思いを込めた。
悔やまれるのは昨年のマイルCSだ。3歳以降では初の1600メートル戦にもかかわらず、ファンは適性を見込んで1番人気に支持。結果はスタートで痛恨の出遅れを喫し、猛追及ばず3着に敗れている。「4馬身遅れた。それで(勝ち馬の)
モーリスと0秒2差。決して力負けではない。スムーズなら際どい勝負も可能だと思う」と強気に言い放つ。
そして主戦の蛯名にとっては、ダービー惜敗の無念をぶつける場でもある。1番人気
ディーマジェスティで参戦した今年も、3着と戴冠を逃した。直線で他馬に寄られ、「運がなかった」とポツリ。24度目の挑戦も不完全燃焼に終わった。プロのジョッキーたるもの、悔しさは今週のターフで晴らすほかない。
1週前追いは蛯名が自ら騎乗し、美浦Wで6F80秒1-36秒5-12秒3。「動きはいいね。休み明けを使った方がいいタイプなのかな。久しぶりに相性のいい東京で走れるから楽しみ」と好感触をつかんだ。今年3走目、〈4・1・3・1〉の好成績を残す府中。反撃の炎を身にまとった14年
皐月賞馬が逆襲に出る。
提供:デイリースポーツ