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フィエロ藤原英師「動きの質を上げる作業をしました」/安田記念共同会見

  • 2016年06月01日(水) 19時01分
フィエロを管理する藤原英昭調教師

――マイラーズCは4着でした
藤原「結果は悪かったですが、人馬ともに一生懸命走ってくれました。何よりもここを使ってから安田記念へ駒を進めるにあたり、気迫がここへ向かうというのが何よりの課題だったのでそれをクリアしてくれてよかったです」

――先週、今週とルメール騎手が騎乗しての追い切りでした
藤原「馬はマイラーズCを使ったことで出来ていますから、あとは質を上げていこうという意味で調整しました。ルメール騎手にも2週連続で乗ってもらいました。今週もう一度、ルメール騎手に乗ってもらい、競馬に向けてこれだけ態勢が整っているんだよという確認をしてもらいました。イメージどおりにきていると思います」

――ルメール騎手とどんなことを話しましたか?
藤原「うーん…、モーリスは強いと言っていましたね。でも、我々はやっつけるんだ、という希望をもって強い姿勢でやっていきます」

――遅咲きのディープインパクト産駒です
藤原「血統背景は世界に出しても恥ずかしくない。いかに華を咲かせるかということで時間がかかっていますけれども。オーナーにも本当にじっくり待っていただいているので、なんとかひとつ大きなところをと思っています」

――GI優勝まであと一歩というところですね
藤原「そうですね。あと、その一歩の前がね、世界の馬が走っていますから。そういう意味では、こちらも走ってるんですけど。それを負かすために、今回はちょっともうひとつ頑張って貰おうと(調教に)手は加えたんですが」

――手を加えた点でいちばん強調できるのは?
藤原「やはり、スムーズにロスなく競馬で走らせるという点ですね。心肺機能や能力は確認出来ていますから、あとはいかにスムーズにそれらを発揮するか。そのために動きの質を上げる、という面白い作業をしました」

――安田記念へ向かうローテーションは3年連続で同じですが、感触として変わった点は?
藤原「やはり左回りというのが成長過程の中でもいちばん懸念していたところです。背腰の成長を待っていたんですが、そういう意味では京都を集中して使ったのは、京都の坂を使用しながらというのがありました。しかし、やはり東京となると、最後の坂の踏ん張りというのがね、若干苦手かなというのはあります。あとはそれをカバーできるキャリアであったり、動きであったりを評価していくしかありません」

――七歳ですが、まだまだ上積みがありそうですね
藤原「そのつもりで使っていますし、これまで数を使っていないこともあり馬もフレッシュです。(安田記念は)狙いたいレースではあります」

――期待のほどは?
藤原「すごいメンバーですからね。でも、負けるつもりで出すわけにはいきません。常に勝つという意識でやっています。お客さんにたくさん集まっていただき、声援をおくっていただければと思います」

(取材・写真:花岡貴子)

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