「ユニコーンS・G3」(19日、東京)
ラスト200メートル手前から続いた人気馬同士のデッドヒート。先に抜け出した
ストロングバローズに、外から
ゴールドドリームが襲いかかる。必死に粘り込みを図るルメール、外からこん身の力で追い詰める川田。ちょうど3週前のダービーと内外を裏返した格好で、最後は再び川田の手が挙がった。
ラ
イバルは
ストロングバローズ1頭だけと言わんばかりのマーク戦。相手が2番手につけて先行策を取るや、ぴったり3番手で追走した。重賞初制覇に導いた川田は「4角を回った雰囲気も良かったし、きょうは動いてくれると思いました。ゲートが上手でない馬が、芝スタートも合ったのか、スッと出てくれましたからね」とうなずいた。長い直線の攻防にも「ゴールまでに捕まえてくれると思いましたが、本当にいいレースができましたね」と会心の笑みをつくった。
前走の
兵庫チャンピオンシップでは小回りも影響したのか2着に敗れ、デビューからの連勝が3でストップした。そのうっぷんを広い府中で見事に晴らした平田師は、
ジャパンダートダービー(7月13日・大井)でのG1獲りへ意欲を見せる。「(レース後の)様子を見て決めます。どうもなければ行きたい。まだ良くなると思います」とさらなる成長にも期待した。これで5戦4勝。抜群の安定感を保ったまま、次なる高みへ突き進む。
提供:デイリースポーツ