昨年の覇者・
ラブリーデイが調子をあげている。栗東トレセンは全休日にあたる20日、担当の山元助手はいつもどおり愛馬の手入れをしながら「とてもいいかんじ」と笑顔をみせた。
「具合はかなりいいですね。馬体は昨年より全体の
バランスがよくなったように思います」
昨年の
宝塚記念はその年6戦目のレースだったが、今年は3戦目。香港での競馬をはさんでいるとはいえ、こなしているレース数は少ない。
「昨年はあれだけ走っても元気いっぱいでした。もともと使ってよくなるタイプ。時期的にも暖かくなって汗をかくような季節のほうが合っていますね」
気になるのは馬場状態。
ラブリーデイは道悪はこなすが、歓迎というタイプではない。前走の香港QEII世Cでは、発表こそ良馬場だったが実際にはかなり悪かったそうだ。
「香港ではかなり雨が降っていて、馬場はかなり悪かったですね。しかも、いちばん馬場の悪い内側をずっと走っていたのでスタミナも消耗しましたね。それでも大きくは負けていませんから。失望はしていません」
昨年の
宝塚記念も季節柄、それほどいい馬場状態とは言えなかった。
「それでも結果を出しましたからね。スピード決着でなくても走れますし、今年も少々の雨ならこなしてくれるでしょう」
鞍上は
ルメール騎手。昨年の
天皇賞(春)以来3回目のコンビとなる。
「
ラブリーデイは2、3番手からレースを進めてゴール前でとらえるという競馬がいちばん合っています。もともとジョッキーを選ぶタイプではないですし、
ルメール騎手とも合っています。あとは、週末が極端に雨が降らないことを祈ります」
(取材:花岡貴子)