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宝塚記念・G1」(26日、阪神)
ゴール後に思わぬシーンが待ち構えていた。2着に猛然と追い込んだ
ドゥラメンテを2角手前で止めたM・デムーロが下馬する。悲痛な表情で引き揚げる主戦と、前脚を気にするそぶりを見せながらたたずむ2冠馬。その後、馬運車で競馬場内の診療所へ運ばれた。
「ずっと左手前で走っていて、最後は疲れていた感じ。ゴールを過ぎて、つまずくような感じで滑りました。左前脚を痛めたようです」とM・デムーロは声を絞り出した。診断結果は左前肢ハ行。現時点で骨折という最悪の事態は避けられたが、サンデーレーシングのホームページによると、時間の経過とともに左前脚の球節部に腫れが出てきたという。
同レーシングの吉田俊介代表はすぐさま「やめます。今後についても白紙です」と
凱旋門賞挑戦の断念を発表。しばらく栗東トレセン診療所の入院馬房で経過を観察することが決まった。
厳しい位置取りから猛然と追い込み、底力は見せつけた。デビューからの連対記録を9戦に伸ばしたが、海外初戦のドバイでの落鉄に続き、国内最強を示すはずの舞台でのアク
シデント。けがの症状とともに、今後の動向が注目される。
提供:デイリースポーツ