「プロキオン・G3」(10日、中京)
勢いが止まらない。3連勝中の
キングズガードが初の重賞挑戦でVを狙う。
昨年の今頃は1000万下2着後に休養へ。8カ月の充電で馬が一変した。「以前は頼りなかったけど、休ませて筋肉量が増えた。体重にも表れているし、成長しましたね」。担当の内山助手が目を細める。休養明け初戦の1000万下勝ちから、準オープン、オープンと3連勝。全成績〈6552〉の堅実派が完全に軌道に乗った。
前走の馬体重450キロは過去最高。パンプアップに成功すると、レース内容も破壊力を誇示した。後方で折り合いをつけ、追ってからは瞬時に反応。メンバー最速上がり3F35秒1を繰り出す、豪快な差し切り勝ちだった。仕上げ人も「ジョッキー(藤岡佑)がびっくりするぐらい強かった」と胸を張る。
キャリア19戦目で迎える初の重賞舞台は、全6勝を挙げる1400メートル戦だ。「相手が強くなるので、あくまでも挑戦者の立場」。重賞メンバーに一目置きながらも、「千四が一番いいし、中京も大丈夫。自分の形を持っているので、何とか頑張ってほしい」と磨きをかけた末脚に期待を込める。伸び盛りの5歳馬。充実一途の新星がさらに連勝を伸ばす。
提供:デイリースポーツ