GIホースや重賞ウィナーが顔を揃え、興味深い一戦となりそうなのが、
福島テレビオープン(OP・芝1800m)だ。美浦から出走予定の注目馬について、関係者に取材した。
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ココロノアイ(牝4・美浦・
尾関知人)について、尾関調教師。
「前走(
マーメイドS・GIII・3着)は良い位置で競馬ができましたが、勝負どころで前の馬がフラフラして、自分からは動けず包まれる感じでポジションが下がりましたが、その後は伸びてくれて地力のあるところを見せてくれました。先週は硬さがありましたがそれも解消されましたし、今週(7/20)は半マイルから追って動きは良かったですね。
今回も前走の470キロくらいで出走できればと思います。福島コースは2歳の新馬戦(2着)以来になりますが、頭数も多くないですし、逃げてくれそうな馬もいますから、レースは組み立てやすいでしょう。あとは賞金を加算して、使いたいレースに出走できるようにしたいですね」
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ショウナンアデラ(牝4・美浦・二ノ宮敬宇)について、
蛯名正義騎手。
「坂路の調整は難しいところがありますので、ウッドチップコースでやりましたが、まだ6分くらいかなと思います。休み明けで
ヴィクトリアマイル(GI・16着)を使った後も、何とか形にしようと思ってやっていますが、あちこちに疲れが出ますし、2歳の良かった頃のようになかなか順調にいきません。細心の注意を払ってやっています。厩舎サイドも脚元の様子を見ながら、慎重に調整をしています」
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インパルスヒーロー(牡6・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師。
「前走(
谷川岳S・OP・12着)は、流れに乗れなかったですね。勝った3走前の
東風S(OP)の時のように、うまく立ち回れればと思います。前走後は放牧に出て、特に問題がなかったのでここを目標に調整してきました。今週(7/20)は前の馬を追いかける形の追い切りでしたが、動きは良かったですし、体調は悪くないです。ゲートを出てある程度の位置を取る積極的な競馬をしてもらいたいですね」
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マイネルディーン(牡7・美浦・
鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「毎年この時期は夏負けになり、もう1つの状態でした。今年は北海道の牧場で調整をしたこともあり、例年のこの時期より状態は悪くないですね。福島コースは昨年の
福島民報杯(OP)でも脚を使ってくれて3着と好走したこともありますし、相性は良いと思います。これまで強いメンバーと戦ってきていることを考えると、ここでも頑張ってくれるでしょう」
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カウニスクッカ(牝5・美浦・
尾形和幸)について、尾形調教師。
「前走(
松島特別・1000万下・1着)はうまくいきましたね。中1週ということもあって気負い気味なので、もう少しのんびりしてほしいところもあります。戦法は逃げ1つだけです。福島の荒れ馬場は合っていると思いますが、格上挑戦になるのでどこまでやれるかですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)