「
小倉記念・G3」(7日、小倉)
昨年の
新潟大賞典以来となる重賞2勝目へ、
ダコールが“合格デモ”だ。3日の最終リハは、栗東坂路で単走。弾むような走りで好気配を伝えた。
七夕賞は2着。久々の重賞タイトルゲットで、サマー2000シリーズ初制覇を手繰り寄せる。
臨戦態勢は整った。
ダコールの最終リハは、栗東坂路で単走。最初の1Fは14秒7とゆったりとしたリズムで入ると、馬場の中央で豪快にチップを跳ね上げ、スピードに乗っていく。ラスト1Fはハミをかけ直し、もうひと踏ん張り。最後まで集中力を保ったまま、4F53秒3-38秒6-12秒8でまとめた。
騎乗した河嶋助手は「良かったですね。先週は最後にフワッとするところがあったけど、今回は最後まで気を抜かずに走ってくれた。スイッチが入ってきました」と力強くうなずく。中竹師も「しっかりと動けていたし、バネの利いた走りだった。やったあともいい体。ちょうどいいね」と、愛馬の充実ぶりに思わず目尻を下げた。
昨年5月の
新潟大賞典V後は、6戦して未勝利。ただ、8歳馬となった今年の4戦も重賞で2着2回、4着2回と全く衰えは見られない。過去に何度も道悪に泣かされているが、今週末は好天の予報。指揮官は「最近は“晴れ男”になってきたしね。ハンデ58キロも馬場さえ良ければ、問題ないよ。小倉や新潟の馬場が一番合うから」と期待は十分だ。
今年の自身重賞初Vを狙う48歳の勝負師・小牧も「新潟で重賞を勝った時は持ったまま(直線まで)回ってきた。ああいう競馬ができるか。勝てば、サマー2000シリーズ(制覇)も視野に入るから」と力が入る。トップハンデ馬は08年
ドリームジャーニーを最後に白星がなく、1、2番人気馬も過去10年で20戦1勝と不振。今なお健在を示すベテランコンビが、負のデータをはねのけ、久々に勝利の美酒に酔う。
提供:デイリースポーツ