「
小倉記念・G3」(7日、小倉)
昨年の当舞台で重賞初Vを飾った
松若風馬騎手(20)=栗東・音無=が、13年覇者
メイショウナルトとのコンビで連覇を狙う。小倉は自身のドル箱コースで、これまでの単勝回収率は実に170%を誇る。ベテラン8歳馬を導く、若武者の手綱さばきに注目だ。
今年も主役は譲らない。昨年のこの舞台を
アズマシャトルで制して重賞初Vを決めた松若が、
メイショウナルトとのコンビで連覇を狙う。「連覇はあんまり意識していない。先行力のある馬だし、楽に先行して自分のペースで運べれば」と落ち着いた口調でイメージを描く。
小倉は鞍上にとってのドル箱コースだ。14年に11勝、昨年は14勝を挙げ、今年は2月に5勝をマーク。これまでの単勝回収率は驚異の170%を誇る。「小回りの流れが好き。駆け引きが面白いですし、乗っていて楽しいです。積極的に行っているのも合うと思います」と分析する。
相棒も万全の態勢が整った。8歳を迎えた13年覇者ナルトに、上田助手は「自信を持って送り出せる。状態は文句ない」と手応え十分だ。今春に転厩し、満を持して挑む4戦目。「レース後の疲れ具合が分からず、
鳴尾記念までは手探りだった」と半信半疑の日々を振り返りつつ、「賢く素直で扱いやすい馬。ウチで使った3走の中で一番の出来」と誇らしげに胸を張った。
昨年の
アズマシャトルと同様、今回もテン乗り。デビュー3年目の若武者は「変に先入観がないのが、かえっていいのかも」と、むしろ歓迎の様子だ。好気配漂うベテラン馬とともに挑む小倉伝統の一戦。今年も松若が夏男になる。
提供:デイリースポーツ