「
エルムS・G3」(14日、札幌)
昨年の覇者が抜群の動きで連覇を手元に引き寄せた。
ジェベルムーサは10日、函館ダートの併せ馬で豪快に4馬身先着。3カ月ぶりでも万全の仕上がりをアピールした。
560キロを超えるド迫力の馬体が函館ダートを豪快に揺らす。実がぎっしりと詰まった四肢をフル回転させ、僚馬をこれでもかと言わんばかりにちぎり捨てた。連覇を狙う
ジェベルムーサが圧巻の最終追いだ。
このレースで騎乗機会5連続連対中の岩田を背に、
ゴージャスガール(4歳500万下)を2馬身追走。スムーズにコーナーで加速し、直線半ばで楽々と抜き去った。あとは格の違いを見せて突き放す一方。4F54秒3-38秒3-11秒4を馬なりで叩き出して楽々と4馬身先着は、函館組でインパクトNo.1だろう。
「岩田さんも“動きが良くて重苦しさを感じない。悪い時は4角で走りがバラバラになるけど、それがなかった”と話していました」と岩藤助手。普段は決していいとは言えないカイバ食いも、函館では良くなるという。「3カ月ぶりの実戦。現時点では皮一枚厚いかなと思うけど、輸送もあるからちょうどいい」と仕上がりに太鼓判を押す。
昨年は
エルムSのVを含め、夏の北海道シリーズで(2010)。得意のまくりを打ちやすいコース形態も好走を後押しした。「行こうと思っても行かない馬。行き脚がついた時に進出する形になるのかな。岩田さんは乗り方を知っていますから」と名手に全幅の信頼を置く。04、05年
パーソナルラッシュ以来の連覇へ。今年も3角からラ
イバル勢を力強くのみ込んでいく。
提供:デイリースポーツ