「新潟2歳S・G3」(28日、新潟)
中京デビュー組で最も輝きを放ったのが、
ハービンジャー産駒の
モーヴサファイアだ。1つ上の半兄は、重賞で好戦を演じている
ブラックスピネル。粘り強い走りの兄とは対照的に、こちらは牝馬特有の“切れ味”で勝負するタイプである。
初戦は出負け気味のスタートだったが、鞍上が促して好位へ。序盤にスタミナをロスしながらも、上がり3Fはメンバー最速の35秒5の末脚を放ち、2馬身半突き抜けた。
池添学師は「調教の段階から折り合いは問題なかった。終始外々を回る形になりましたが、最後はしっかり差し切ってくれましたね」と内容を高く評価する。
前走後は滋賀県のノーザン
ファームしがらきに短期放牧へ。英気を養い、8月3日に帰厩した。「順調です。ガラッと変わった感じはないけど、体調は良さそうです」と指揮官。1週前は栗東CWで6F81秒3-12秒4を計時。3頭併せで最先着を果たし、仕上がりの良さを伝えた。
舞台は新潟に変わるが、若きトレーナーは攻略に自信あり。「入厩してから一度も食いが落ちたことがない馬なので、輸送はさほど心配していません。直線が長くて、坂のないコースは合うはず。楽しみです」。精神力の強さを発揮し、無傷の2連勝&重賞初制覇を飾る。
提供:デイリースポーツ