「新潟2歳S・G3」(28日、新潟)
個性豊かなメンバーがそろった一戦。4頭が出走する新種牡馬の産駒の中でも、輝きを放っているのが
ジョーカプチーノ産駒の
マイネルバールマンだ。6月の東京で新馬戦を制し、続く
ダリア賞では2着。素質の高さをアピールした。父は09年NHKマイルCでG1を勝っており、同じマイル戦で重賞初制覇を狙う。
重賞制覇に向けての準備は整った。6月の東京で新馬戦を勝ち上がった
ジョーカプチーノ産駒
マイネルバールマンが好ムードだ。父は現2歳世代が最初の産駒となる新種牡馬。生産頭数はわずかに16頭で、現段階でJRAに登録されているのはは4頭しかいない“マイナー種牡馬”だ。
前走の
ダリア賞は1番人気に推されながらも2着。ただ、陣営に悲観する様子は見られない。横田助手は「追い切り後の息の入りを含め、いかにも休み明けという感じだった」と敗因を分析。レースでも道中は2番手からスムーズに追走したものの、勝負どころでの反応はひと息で最後まで伸び切れなかった。力負けではない。
19日に行われた1週前追い切りは美浦Wで併せ馬を実施。古馬を相手に互角の動きを見せた。栗田博師は「1週前追いでは反応が良くなっていたし、しまいはいい伸びだった」とうなずく。普段からケイコに騎乗している横田助手も「調教の動きは変わった。前走を使ったことで良くなっている」と納得の表情を浮かべる。
同じマイルで
父は09年NHKマイルCを2番手から抜け出してV。10番人気の低評価ながら持ち前のスピードと勝負根性を発揮し、G1制覇を達成した。トレーナーが「
ダリア賞より新潟2歳Sでと思っていたからね」と今回が最大目標であることを強調すれば、横田助手も「競馬でムキになるところはないので距離は問題ないでしょう」と手応えをつかむ。父が輝きを放った舞台と同じ左回りのマイル戦。孝行息子が、真夏の新潟で2歳チャンピオンの座を射止める。
提供:デイリースポーツ