「キーンランドC・G3」(28日、札幌)
変則追いも、重い馬場もお構いなし。
シュウジが函館Wで抜群の動きを見せた。今週24日までの退厩が義務づけられる函館在厩馬。そのため、
函館スプリントS2着馬の追い切りは23日、札幌輸送前日に前倒しされた。
函館Wでラストは一杯に追われて、5F66秒6-37秒8-12秒3。0秒3追走した
アドマイヤゴッド(4歳1000万下)に1秒先着を決めた動きに須貝師は「この馬場で。スゲーな」。反応の良さに目を丸くし、「お釣りのないよう。勝ちを取りに行く調整」と胸を張った。
師の定年により、2月いっぱいで解散した橋口厩舎から引き継ぎ、今回で4戦目を迎える。「もっと馬のことを考えてやれば良かった」と振り返る転厩初戦が12着大敗。ただ、今は「馬も戸惑うところがなくなり、良くなった」と話すように、須貝流の仕上げが
フィットするようになった。
それが前走の2着にもつながった。「千二が合う。ス
プリンターの走りをする」と6F戦の適性を高く評価。ただ、鼻差の惜敗には「競馬に勝って、勝負に負けたかな。相手も重賞勝ち馬。斤量差もあった。勝っておきたかったけど」と悔しさをにじませた。
復活の兆しを見せ、重賞2勝目に手が届く仕上げもかなった。「モレイラが乗ってくれるし、違った
シュウジが見られるかもしれない」。G1にもつながる1年ぶりのVを思い描く。
提供:デイリースポーツ