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小倉2歳S・G3」(9月4日、小倉)
メイクデビュー小倉で、最もインパクトのある勝ち方をしたのが
ダイワメジャー産駒の
レーヌミノルだ。母
父タイキシャトルからも受け継いだ栗毛の馬体は、筋肉量が豊富。骨格もしっかりとしており、完成度が高い。
デビュー戦は外枠から二の脚で前に取りつき、3番手を追走。直線入り口で軽く気合をつけられると、瞬時に反応して加速した。ラスト1Fは鞍上が後ろを振り返るほど余裕の手応え。最後は手綱を抑えたままだった。
勝ち時計の1分9秒3は、小倉で9鞍行われた芝6Fの新馬戦で最速。ビシッと追っていればさらに時計は詰まっていただろう。騎乗した浜中は「2歳牝馬とは思えぬほど、精神面がどっしりしている。競馬が上手。手応えを残しつつ、いい勝ち方ができました」と内容を高く評価する。
中間は厩舎で調整。24日の追い切りが軽すぎたため、翌25日に栗東坂路で“追試”が行われたが、担当の中井助手は「決して無理はしていませんし、心配ありません」と仕上げに自信あり。「将来性のある馬。今後のためにも早めに賞金を加算しておきたい」と視線はG1を見据えている。仏語で“女王”を意味するレーヌにとって、ここは通過点に過ぎない。
提供:デイリースポーツ