「
新潟記念・G3」(9月4日、新潟)
音無師がチョーご機嫌だ。「今回もびっくりさせてほしいね」。何のことかと言えば、
新潟記念に出走させる
クランモンタナ。前走の
小倉記念では通算40戦目にして重賞初勝利を飾った。それが11番人気の低評価だったから笑いが止まらない。
24日の1週前追い切りは栗東坂路でいっぱいに追って4F54秒1-12秒8。時計のかかる馬場状態でタイムはそれほど速くなかったが、最後までしっかり伸びていた。師は「馬場が重かったので、ちょっとやりすぎたかもしれない。もう少し軽くてもよかったが、調子がいいから動けるのだろう」と、ひとまず合格点を与えた。
連続で騎乗する和田は「前走は理想的な競馬ができました。思ったよりもズブかったが、エンジンがかかればしぶとく伸びる」と、笑顔で振り返る。調教に騎乗して同馬のクセをつかんでいた
ファインプレーだった。
今年のサマー2000シリーズは例年にも増して大混戦。最終戦には
七夕賞の
アルバートドック、
函館記念の
マイネルミラノ、そして
小倉記念の
クランモンタナと、3場の覇者が顔をそろえることになった。勝てば文句なしのシリーズチャンピオン。意外性を秘める
クランモンタナが大仕事を成し遂げる。
提供:デイリースポーツ