「
札幌2歳S・G3」(9月3日、札幌)
近3年で2勝を挙げるなど、この舞台を得意としている須貝厩舎。今年は
トリオンフと
アドマイヤウイナーの2頭出しで挑む。両馬とも強い内容で新馬勝ちを決め、中間の気配も上々。北の地から来年のクラシック候補が誕生するか。
2頭の期待馬が今夏の札幌を鮮やかに締めくくるか。13年
レッドリヴェール、15年
アドマイヤエイカンで
札幌2歳Sを2度制覇している須貝厩舎が、今年は
トリオンフと
アドマイヤウイナーの2頭出しで連覇&同一重賞3勝目に挑む。
どちらも芝1800メートルで鮮やかな新馬勝ち。先に勝ったのは
トリオンフだ。好位のインで脚をため、直線は馬の間を割って伸びた。須貝師は「いい勝ちっぷり。センスがある」と評価する。翌週には
アドマイヤウイナーがV。包まれて4コーナーで仕掛けを待たされたが、直線は力強く抜け出した。指揮官は「洋芝は合うと思っていたけど、根性がある」と、こちらも性能の高さを褒める。
ともに500キロを超す大型馬だ。2頭の背中を知る山田助手はこう分析する。「(
トリオンフは)大きい馬だけど、競馬が上手。まだ緩いし、フワフワしているけど、そんな状態で勝ってくれた。上積みはあると思う」と上昇度を強調。
アドマイヤウイナーには「攻め量を積んでいたし、完成度が高い。乗りやすくて注文がつかない。優等生かな」と話す。火曜朝は両馬ともダートコースを1周半。パドックのスクーリングでは、これまでと同様、落ち着き払ったウイナーが、幼い面を見せる
トリオンフの先導役を務めた。
トレーナーも自信を隠さない。「レッドも
エイカンも成長度が高かった。今年の2頭はこれからだけど、昨年の
エイカンよりも状態は上かなと思う。両方とも厳しい競馬を経験しているから、2歳Sにつながる」。甲乙つけがたい素質を秘める2頭に注目だ。
提供:デイリースポーツ