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札幌2歳S・G3」(3日、札幌)
台風一過の札幌競馬場。
タガノアシュラは8月31日、初コンビの
武豊を背に、きっちりと折り合って併入を果たした。レコードVを決めた新馬戦に続き、ここも圧巻のパフォーマンスで美酒といきたいところ。ルメール騎乗の
インヴィクタは、芝コースの併せ馬で併入した。
名手から笑みがこぼれた。
タガノアシュラは札幌芝で
ヤマカツグレース(2歳新馬)を相手に追走併入。軽快な走りで5F66秒0-36秒3-11秒6をマークした。台風のなか駆けつけた
武豊はこの日が初コンタクト。「いい感じ。掛かると聞いていた割には全然大丈夫。すごく乗り味がいいし、脚がすごく伸びる」と満足げだ。
五十嵐師も仕上がりの良さに胸を張る。「もう少し行きたがると思ったけど、折り合いがつき過ぎて少し時計が遅かったぐらい。乗り役が“いい”って言ってくれたのが何より」。レースでは返し馬で掛かる面を見せただけに、不安解消にホッとした様子。
新馬戦で圧巻のレコード勝ち。4馬身置き去りにされた2着馬がその後に連勝していることからも、アシュラにかかる期待は大きい。「すごく強いと思った。直線も突き放したからね。騎乗依頼をもらって、いい馬が回ってきたなと思ったよ」。鞍上はTV越しから伝わった前走内容を高く評価する。
武豊はJRA馬による通算4000勝(地方、海外を含む)まであと2勝と迫る。「言われてそうか、と思うけど、過去の数字なわけだから。大事なのはこれから」と通過点を強調した。「この夏はいい仕事をできていないので、ここで、という気持ちはありますよ」。北の地で重賞獲りに力が入る。
提供:デイリースポーツ