10日(土曜日)にドン
カスター競馬場で行われた、イギリス3歳三冠最終戦のGIセントレジャー(芝14F132y)で、オッズ1.67倍の本命馬が、勝負どころで落馬するという大アク
シデントがあった。
セントレジャーで1本被りの人気となっていたのは、アイルランドのA・オブライエンが管理する
アイダホ(牡3、父
ガリレオ)だった。
エプソムのGI英ダービー(芝12F10F)3着、カラのGI愛ダービー(芝12F)2着と、春のクラシックで惜敗を重ねた後、セントレジャーへの前哨戦と位置付けられているヨークのGIIグレートヴォルティジュールS(芝12F)を快勝しての参戦だった同馬。
5〜6番手追走から直線に向き、進出を開始すべく手前を変えようとした瞬間に、馬が躓いて
バランスを崩し、鞍上のシェイミー・ヘ
ファーナン騎手はなすすべもなく落馬してしまったのである。
波乱のレースを制したのは、オッズ23倍で7番人気だったハーバーロウ(牡3、父ロウマン)。今年5月にソールズバリーのメイドン(芝12F)を制して、デビュー2戦目での初勝利を挙げた後、サンダウンのハンデ戦(芝14F)を連勝。
その後は、
ロイヤルアスコットのLRクイーンズヴァーズ(芝16F)2着、ニューマーケットのGIIIバーレーントロフィー(芝13F)4着の成績でここへ臨んでいた。
ハーバーロウを管理する女性調教師
ローラ・モンガンは、これがGI初制覇となった。
(文:合田直弘)