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トリスターのアップルビー調教師が天皇賞・秋出走を示唆

  • 2016年09月19日(月) 10時40分
 10月30日に東京競馬場で行われるG1天皇賞・秋(芝2000m)に予備登録を行い選出された英国調教馬トリスター(セン5、父シャマーダル)の来日が、実現する可能性が高まっている。

 10月22日に豪州のムーニーヴァレイで行われる、豪州におけるこの路線の春の最高峰であるG1コックスプレート(芝2040m、1着賞金180万豪ドル=約1億4130万円)にも興味を示していたトリスター陣営だったが、ここに向かうべく16日に出国検疫に入った欧州調教馬のリストに、同馬の名前がなかったことが判明。これを受けて、同馬を管理するチャーリー・アップルビー調教師は、「トリスターコックスプレートには向かわない」とコメント。「それよりも、10月に日本で行われる天皇賞・秋から、12月に香港で行われる香港カップに向かうというローテーションの方が、この馬には向いている」と言明したのである。

 トリスターは、シェイク・モハメドが率いる競馬組織ゴドルフィンの所有馬。デビューしたのは3歳の6月で、4歳3月にリングフィールドのG3ウィンターダービー(AW10F)で重賞初制覇。本格化したのは5歳になった今季で、初戦となったメイダンのG3ドバイミレニアムS(芝2000m)を制して2度目の重賞制覇を果たすと、続くG1ジェベルハタ(芝1800m)も連勝してG1初制覇を達成している。強烈な末脚を武器にする馬で、直線の長い東京競馬場に向いたタイプと言えそうである。

(文:合田直弘)

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