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オールカマー・G2」(25日、中山)
グランプリホース2頭の激突が注目されるが、不気味なダークホースも忘れてはいけない。当舞台で行われた昨年のAJCCで、単勝1・3倍の
ゴールドシップを撃破し、重賞初制覇を決めた
クリールカイザーだ。週中の雨で力のいる馬場も歓迎と、好走条件がそろっている。さらに厩舎&主戦も当舞台との相性抜群。2つ目のタイトル奪取が現実味を帯びてきた。
相沢師が楽しそうに笑う。「中山の2200メートルはいい舞台だよ。この距離がいいんだろうね」。2つ目の重賞タイトルを狙う愛馬
クリールカイザーに寄せる期待は大きい。
当舞台で行われた昨年のAJCCで重賞初制覇。通算でも(2202)と好相性。「上がりの勝負にならなきゃいい。だから先に動く。3角まくりみたいにね。
七夕賞(5着)もそんな競馬になったが、中山の2200メートルはそれがはまるんだ。勝つならこの距離。ここかAJCCだよ」ときっぱり言い切った。
舞台との相性がいいのは馬だけではない。このコースにおける相沢厩舎の成績は驚異的だ。開業以来の通算で複勝率は3割に達し、単勝回収率は215%。さらに
クリールカイザーがデビューした11年以降に限ると勝率28・6%、連対率も52・4%。単勝回収率は447%の
ハイアベレージとなる。
主戦の田辺もデビュー以来、このコースでは複勝率は3割を突破。先週終了時点でJRA通算598勝。節目の600勝まで、あと「2」と迫っている。「時計勝負のタイプではないね。前走みたいな早めのスパートが合っている。この条件は合っているし、おそらく(週中の雨で)力のいる馬場になるだろうし」とニヤリ。全ての条件がそろい、戦法に迷いはない。あとはタイトルをもぎ取るだけだ。
提供:デイリースポーツ