「
スプリンターズS・G1」(10月2日、中山)
いよいよ秋のG1シリーズ開幕戦。春のス
プリント王・
ビッグアーサーに人気が集まりそうだ。
サクラバクシンオー産駒未勝利というジンクスを打ち破り、G1・2勝目を挙げるか。
春秋ス
プリントG1制覇へ-。春の短距離王
ビッグアーサーが、秋初戦の
セントウルSをきっちりとモノにした。しかも、これまでに一度もなかった“逃げ切り”でのV。王者が披露した新たな戦術は、他陣営にとって、大きな脅威となったことだろう。
前哨戦は1枠1番からのスタート。戦前から福永には考えがあった。「確固たる逃げ馬が不在。内枠でもあったし、6〜7割は“逃げ”という選択肢が頭にあった。そういう競馬でも勝ってくれないと困る」。王者に対する信頼が、思い切った戦術を実現させた。前半2〜4Fの通過ラップが10秒台。さすがに最後は後続に詰め寄られたが、主戦は「休み明けで(斤量)58キロを背負っていたからね」と内容に及第点。いかなる展開にも対応できるスキルを身につけ、万全の態勢で春秋連覇を見据える。
肝心の状態も型通りに良化。栗東坂路での1週前追い切りは、単走で4F53秒0-37秒7-12秒2をマーク。いつものように、闘志満々に坂を駆け上がった。藤岡師は「前回はもうひと張りほしいところだったし、上がってくると思うよ。香港?考えていない。次に全力投球だね」と完全燃焼を宣言。国内最強を証明し、短距離界の“絶対王者”に君臨する。
提供:デイリースポーツ