「
スプリンターズS・G1」(10月2日、中山)
競馬界の“二刀流”が初の大舞台に挑む。芝、ダートの両路線で好成績を挙げてきた
レッドファルクス。前走の
CBC賞では自慢の決め手を存分に発揮し、初タイトルを射止めた。3カ月ぶりの実戦でも仕上がりは良好。引き続きM・デムーロとのコンビで、まずは芝ス
プリント路線の制圧を狙う。
底知れぬ魅力が芦毛の馬体には詰まっている。芝、ダートを問わずに結果を残してきた“二刀流”。タイトルを引っ提げて、
レッドファルクスがいざ大舞台に出陣だ。
前走の
CBC賞が初の芝重賞。どちらかと言えばダート戦で良績を残してきたが、ハイレベルなスピード決戦を制した。1分7秒2の好時計で鮮やかな差し切り。しかも、「正直、あの時は蓄積した疲労があった。背腰の状態はギリギリだったように思う」と尾関師は振り返るのだから恐れ入る。7月中には早々にM・デムーロとのコンビ継続が決定。名手が手応えを感じた何よりの証拠だろう。
その後はじっくりと充電。「リフレッシュした感じ」とトレーナーは3カ月ぶりの実戦をプラスに捉える。美浦Wの1週前追いでは僚馬2頭を3馬身も置き去りにするなど、直線で鋭い伸びを披露。「攻め馬の動きに迫力が出てきた」とここに来ての充実度には目を見張るものがある。
右回りは過去にわずか2走で未勝利。実績的には典型的な
サウスポーだが「3走前が4着。当時のジョッキー(川田)も“気になるところはなかった”と言っていた」と心配無用を強調した。今秋はJBCス
プリント(11月3日・川崎)も視野に入っている。芝、ダートの両路線の頂点へ-。競馬界の二刀流が第一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ