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京都大賞典・G2」(10日、京都)
抜かりのない仕上げでいざ始動戦へ。月曜開催とあってほとんどの出走馬が木曜追いを選択したなか、
キタサンブラックが5日、栗東CWで併せ馬を行った。馬なりながら、好仕上がりをアピール。
宝塚記念こそ3着に敗れたが、今や押しも押されもせぬ古馬トップホース。G1・2勝を挙げる京都でV発進を決める。
万全という言葉がよく似合う。
キタサンブラックは栗東CWでの最終リハ。
ナンヨーマーズ(2歳新馬)を馬なりで3馬身追走すると、ジワジワとエンジンをふかしていき、3Fから併せ馬に。楽な手応えのまま併入でフィニッシュした。全体時計は6F82秒9-39秒0-12秒2。上々の仕上がりを披露した。
見守った清水久師は「良かったですね。いつも通り細かい指示はなく、思った通りの攻め馬でした」と口ぶりも滑らかだ。馬体重に関しても「一緒か少し増えるぐらいですかね。前回のプラス体重(12キロ増)は成長分ですからね」と胸を張る。
その前走の
宝塚記念は3着。前半1000メートル通過59秒1のハイペースで飛ばしながら、タイム差なしと負けて強しの内容だった。指揮官は「馬場が悪い中で、よく踏ん張ったんじゃないかな」と振り返る。帰厩後は、いつものようにコース中心の攻め馬を消化。栗東CWでの計5本の追い切りは全て併せ馬とハードな内容だ。辻田厩務員は、「攻め馬の後の回復が早いし、基礎体力はすごいなと帰厩後は感じますね」と改めて能力の高さに目を丸くする。
舞台はG1で2勝を挙げる京都。「距離も右、左回りも関係ない。真面目で賢い馬だし、馬が日程を分かっているかのように仕上げてくれている」と指揮官は頼もしそうに目を細めた。「
ジャパンC、有馬に向けてもいい結果を」。この秋は3戦を予定。まずは得意の淀で好発進を決める。
提供:デイリースポーツ