「
秋華賞・G1」(16日、京都)
数カ所でゴチャつく場面はあったものの、G1としては比較的クリーンな戦い。各馬が全力を尽くすなか、福永が完璧にエスコートした
ヴィブロスが、最後の1冠を手にした。
向正面では、前後に二分した第2集団の先頭を追走。前走の
紫苑Sでは勝負どころで致命的な不利を受けたが、本番では前肢を前方に放り出し、伸び伸びと走っていた。折り合いもピタリ。道中で脚がたまった分、直線は存分に末脚を発揮した。歴代優勝馬で最軽量の414キロの馬体だが、搭載エンジンは全姉
ヴィルシーナと同じ。むしろ勝負根性は姉以上で、今後のさらなる飛躍が楽しみだ。
2着
パールコードも
紫苑S(5着)で不完全燃焼に終わった馬。今回は内枠から早めに外へ持ち出し、ス
トライドの大きさを生かした。1番人気の
ビッシュは、いつもの切れ味が不発。キャリアの浅い、小柄な牝馬。長距離輸送が影響したか。
桜花賞馬の
ジュエラーは4着。内めでやや窮屈な競馬を強いられたが、直線はインからさすがと思わせる末脚。V逸も底力は示した。
提供:デイリースポーツ