15日にイギリスの
アスコットで行われたGIチャンピオンS(芝10F)を快勝した
アルマンゾル(牡3、父
ウートンバセット)の陣営から、来季の現役続行と、12F路線への挑戦が発表された。
ブリティッシュチャンピオンズ・デイのメイン競走として行われた、ヨーロッパ10F路線の総決算となるGIチャンピオンS(芝10F)。道中中団内ラチ沿いにつけた1番人気(2.375倍)の
アルマンゾルが、直線に向くと鞍上C.スミヨン騎手の誘導で馬場中央に進路を変え、残り2F付近からスパート。
同じようなタイミングで、GI
凱旋門賞(芝2400m)制覇から中1週での参戦だった
ファウンド(牝4、父
ガリレオ、3.5倍の2番人気)が馬場外目を通って追い込んだが、瞬発力に勝る
アルマンゾルが一気に抜けて、
ファウンドに2馬身差をつける完勝となった。
管理するJ.C.ルジェ調教師によると、この一戦をもって3歳シーズンを終える
アルマンゾルは、4歳を迎える来季も現役に留まることを表明。なおかつ、今季は10F路線を歩んだ同馬で、来季は2400mのレースも狙いたいとして、今年は回避した
凱旋門賞を最大目標とすることを明らかにしている。
父がGI
ジャンルクラガルデル賞(芝1400m)勝ち馬で、母の父が米2歳牡馬チャンピオン・マリアズモンという血統的背景から、これまで陣営は「12Fは不向き」としていた。だがこの日のレース後、主戦のC.スミヨン騎手は「距離はこなしてくれると確信している」とコメントしている。
(文:合田直弘)