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ディーマジェスティ二ノ宮師「平常心でやるのが一番」/菊花賞共同会見

  • 2016年10月19日(水) 15時30分
 皐月賞ディーマジェスティ(牡3・美浦・二ノ宮敬宇)が、蛯名正義騎手を背に菊花賞(GI・3000m)の最終追い切りを消化。それを受けて、管理する二ノ宮調教師の共同記者会見が行われた。

(最終追い切りについて)
「先週も蛯名騎手に追い切りに乗ってもらっていますし、十分調教は積んでいるので、今週は少し長めから無理をしないで馬なり程度で乗ってくださいとジョッキーには話をしました。時計的には先週と同じくらいでしたが、心臓の方もできていますし、長めから行って終いも馬なりでスーッとかわしたという感じでした。体も心肺機能も、十分にできたかなと思っています」

(これまでの経緯について)
「夏場は北海道の牧場で過ごしました。その時に、この馬はツメが小さいこともあり、何回も釘を打っていると釘を打つ部分が弱くなって、落鉄をしてしまいました。接着剤で蹄鉄を着けて、2か月弱置いておいたらツメが伸びてきましたし、それ以降はツメに関しては全く問題ありません。美浦に戻ってきてすぐに改装しましたけど、その時点ではもう釘を打てましたので、心配ありません。

 こちらに戻ってきてからは、追うごとに馬体も充実してきて、息の方もやるごとに良くなってきています。潜在能力があるので、やっていくごとに良くなっているなという感じを受けました。馬体も春先に比べれば、非常にボリュームのあるオープン馬らしい体になってきました」

(この馬にとって3000mは?)
「この前のレースもそんなに掛かることなく、馬なりでスーッといい位置につけられましたし、瞬間的にはカッとなりますが、十分おさえがきくと思います。初めての輸送と長距離のレースですが、十分心得ているジョッキーなので、心配はしていません」

(二冠のかかる馬を送り出す進境は?)
「緊張が馬にも伝わると思いますし、平常心でやるのが一番いいと思っています。強い調教をしているわけではないですし、以前のレースと全く変わらず、馬を信頼して、人間もリラックスしています。できるなら取りたいなとは思っていますけど、僕の仕事は馬をいい状態に持って行くということなので、厩務員や調教助手と話をしながら、またはジョッキーとコミュニケーションを取って、それをまとめています。力のある馬ですし、それを信頼して平常心で普通通りにやるだけです」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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