「
天皇賞(秋)・G1」(30日、東京)
昨年の2着馬
ステファノスが虎視たんたんと戴冠を狙っている。ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。中間の気配は絶好で、昨秋同様、変わり身が見込めそうだ。
秋初戦の
毎日王冠で5着に敗れた
ステファノスだが、陣営は確かな手応えをつかんだ。「追い比べとなる肝心の直線で少し窮屈になった。あれでは仕方がないよ。力のあるところを見せてくれたし、秋初戦としては上々だった。今回が楽しみになってきた」と藤原英師は笑顔をのぞかせた。
この中間の気配は申し分ない。20日の1週前追い切りでは栗東CWで5F69秒9-38秒8-12秒3の好タイムを馬なりでマークした。指揮官は「全てこちらの予定通りに調教を積めている。前走を使った上積みは大きい。このままいい状態で出走させたい」と話す。
昨年の
天皇賞・秋は10番人気で2着。
毎日王冠7着からの巻き返しだった。「昨年の
毎日王冠は海外遠征(香港)以来だったから調整が難しかった。2000メートルが合っていることもあるが、
ピークを
天皇賞・秋に持っていったのが正解だったようだ」と振り返った。
前走に引き続き川田が手綱を取る。
マカヒキでダービージョッキーになった鞍上に敬意を払いながらも「前走は何も言わなかったけど、今回は少し言わせてもらおうかな」とにやり。秘策はあるのか。「何とかG1の勲章を獲らせてやりたいんだ」と勝負モード全開だ。
提供:デイリースポーツ