「みやこS・G3」(6日、京都)
何かと話題を提供してくれる馬だ。今春に米三冠にチャレンジした
ラニが、帰国初戦の
ブラジルCで3着とまずまずの滑り出し。敗れはしたが、ど派手なパフォーマンスを披露し“白い怪物”の健在ぶりをアピールした。
当初はみやこSから始動予定だったが、元来が叩き良化型。過密日程の米三冠でも9、5、3着と尻上がりに着順を上げていったほどだ。陣営はハンデや状態を考慮した上で、
ブラジルC出走に踏み切った。
松永幹師が「“超”急仕上げ」と振り返るように、状態は明らかに良化途上。実戦でも「3〜4角で結構、砂をかぶって…そこから追い通し。惨敗も覚悟したし、どうなることかと思った」と肝を冷やしたが、直線はメンバー2位タイの上がり3F36秒4の末脚を発揮。絶望的な位置から3着まで追い上げた。
レース後は、全休日明けの25日から乗り出すほど元気いっぱい。ホップ、
ステップ、ジャンプと調子を上げ、目標とするチャンピオンズC(12月4日・中京)へ弾みをつけたい。「久々の右回りがどうかだけど、叩いた上積みは見込めると思う。もう一回叩いて良くなってくれれば」と指揮官。まずは国内重賞初Vを飾り、堂々とG1へ駒を進める。
提供:デイリースポーツ