京都競馬場で行われる、
みやこS(GIII・ダ1800m)に美浦から出走を予定している3頭が、最終追い切りを消化した。管理する各調教師の追い切り後のコメント。
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グレンツェント(牡3・美浦・
加藤征弘)について、加藤調教師。
「今週の追い切りは5ハロンから、前にいる3頭を目標にして走らせました。先週、先々週としっかりやっていますので、そんなに追うところはなかったですね。古馬と比べればまだまだですが、ひと夏を越して体の幅が出てきました。
前走の
レパードS(GIII・1着)では、意外と行き脚がついて、うまく走れていましたね。ただ今回は馬齢戦ではないですし、古馬は強いですから、大変だとは思いますね。京都は平坦で時計が速いですし、脚抜きのいい馬場になってしまうとなおさら速くなって可哀想なので、良馬場でやりたいですね。この間も向こう正面で掛かるところがあったので、ある程度ペースは流れてくれた方が良いでしょう」
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ロワジャルダン(牡5・美浦・
戸田博文)について、戸田調教師。
「ここを目標にやってきて、状態は良いです。先週は結構やっていますし、今日は併せ馬でしたが、無理をしない程度の追い切りでした。前走(ラジオ日本賞・OP・3着)は斤量差もありましたが、少しだらしがなかったかなと思いますし、ここ2戦は終い甘いところを見せていますね。
フェブラリーS(GI・5着)に出走させた後くらいから、掛かり気味になっているのも影響があったのかもしれないですね。
夏場がダメだというわけではないですが、運動場で暴れる元気一杯の最近の仕草を見ていると、暑い夏よりも涼しくなってきた方が良くなっていると思います。去年、初めて重賞を勝った舞台ですし、その時と同じ浜中騎手が乗ってくれるのもい良いですね。乗り手によって掛かり気味になる傾向がありますが、浜中騎手の時は掛からないですし、そうすれば終いも伸びてくれるでしょう」
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モンドクラッセ(牡5・美浦・
清水英克)について、清水調教師。
「前走(
白山大賞典・JpnIII・4着)は休み明けで金沢遠征でしたが、今回は1度使っていますし長距離輸送もありますので、先週水曜日にハードにやって、今日は調整程度の追い切りでした。前に目標となる自厩舎の馬がいましたので、それを追い抜く練習をさせています。時計がかかる馬場のわりには、動いていましたね。前走は内の砂の深いところを通っての4着とハードな内容でしたし、負けてなお強しの中身のあるレースだったと思います。前走の2100mは微妙に長いかなと思いましたが、今回の京都1800mは丁度良いでしょう。多分、前に行くことになるでしょうね」
(取材・写真:佐々木祥恵)