「
エリザベス女王杯・G1」(13日、京都)
現役最強牝馬
マリアライトが本番での巻き返しを狙う。秋初戦の
オールカマーは、人気を分けた
ゴールドアクターの圧勝とは対照的に末脚不発の5着。しかし、そこから体調を昨年のレベルに向けて一歩ずつ戻している。
2日の美浦Wでの1週前追い切りには蛯名が騎乗。インから僚馬をとらえて併入し、末脚の鋭さを印象づけた。きっかけになりそうなのが“マスク”の有無だ。前走敗退後、主戦が「妙におとなし過ぎるかも。メンコを外してみるとか何か対策を」と提案した。
昨年の
オールカマーの追い切り以来、久々に騎乗したのもその感触を確かめるため。「外して気合が乗っていた。それで乗ってみたんだ」と、対策が実る感触は得ている。
もっとも2度G1制覇した
ピークの状態を知るだけに評価は辛口だ。「順調には来ているが、戻り切っていない。少しずつ戻ってきているが、弾み切れないというか…」と残る1週での上昇を期待した。
史上4頭目の連覇が懸かる一戦。臨戦過程の『
オールカマー5着』は昨年と同じだ。「もともとケイコでめちゃくちゃ動く馬ではないからね。それに、大きいものを一気に超えてきた。負かした相手が強過ぎたよ」。重賞未勝利馬から、
宝塚記念ウイナーへと立場は変わった。求められる物が変わったことを蛯名の言葉が表している。
提供:デイリースポーツ