「
エリザベス女王杯・G1」(13日、京都)
4歳牝馬
シングウィズジョイに一発ムードが漂う。鞍上は先週、騎乗機会10連続連対の新記録を樹立したルメール。同馬を管理する友道師も先週の
アルゼンチン共和国杯を
シュヴァルグランで制しており、大舞台へ向けて機運が高まっている。
先週、ルメールは京王杯2歳S(
モンドキャンノ)を含む10勝と獅子奮迅の活躍をみせた。騎乗機会10連続連対の新記録を樹立し、日曜には最多タイの1日8勝をマーク。リーディング争いでも首位の戸崎圭に1勝差へと迫った。今週、G1で騎乗するのがテン乗りの
シングウィズジョイ。成績の波が激しいタイプだが、意外性のある馬だけに期待を抱かせる。
「当たりが柔らかいルメールは合っているんじゃないかな」と友道師は新コンビ結成を歓迎する。
マカヒキのフランス遠征を持ち出すまでもなく、気心が知れたジョッキーだけに、心強いことこの上ない。
馬の状態も上昇している。1週前追い切りでは栗東CWでラスト1F11秒6と切れ味を披露。安田助手は「素軽くなってきたし、体に張りも出ている。いいころの状態に戻ってきた」と太鼓判を押す。攻めの動きと、レースが直結するタイプだけに、一発ムードを醸し出している。
ルメールの
エリザベス女王杯初優勝は8年前。それまで後方から運んでいた
リトルアマポーラを先行させる見事な手綱さばきで、戴冠へと導いた。今回はその時と同じ勝負服。再び大仕事を成し遂げるか注目だ。
提供:デイリースポーツ