「東スポ杯2歳S・G3」(19日、東京)
12年ダービー馬
ディープブリランテを筆頭に、過去10年の勝ち馬5頭がのちにG1を制している出世レース。素質馬
スワーヴリチャードが、重賞初制覇を狙って勇躍、東上する。庄野師は「まだまだ成長できそう。口向きに癖や幼いところはあるけど、2歳にしてはよくできた馬でもある。右手前で走る方が好きだし、左回りも良さそう」と期待は大きい。
半兄は14年
きさらぎ賞2着の
バンドワゴンで、14年当歳セレクトセールで1億5500万円(税抜き)の値をつけた血統馬。新馬戦こそ鼻差2着に敗れたが、2戦目は好位から力強く伸びてきっちりと制した。「右にもたれる感じはあったが、最後抜け出して詰め寄られてからはもうひと伸びした。底力は相当ある」とトレーナーの評価は高い。
中間は放牧を挟んでリフレッシュ。折り合い面などを考慮し、リングハミやクロス鼻革を取り入れるなど、馬具も工夫した。「精神的に大人っぽくなったし、落ち着きも出てきた。調教ではムキにならず、調整もしやすい」と効果は上々だ。
強敵がそろうが、「ここでやれたら先々まで楽しみ」と師の言葉にも自然と力が入る。格上挑戦も何のその。クラシックの登竜門を突破し、一気に世代の主役へと名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ