マイルCS(GI・芝1600m)に美浦から出走する各馬について、最終追い切り後に管理する各調教師に話を聞いた。
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マジックタイム(牝5・美浦・
中川公成)について、中川調教師
「以前は馬場に入ってからもゴネていました。けれども今日は、馬場入り時に他の馬を待っている間はゴネていましたが、馬場に入ってしまえばすんなり走り出しました。追い切りでは前にいた2頭に追いつかなかったので単走になりましたが、前走の
府中牝馬S(GII・2着)時よりも前のさばきは柔らかくなっています。新潟遠征でも輸送を経験していますし、今回は関西圏への輸送となりますけど、問題ないでしょう。前走から1ハロン距離が短縮しますので、さらに爆発力が増すのではないかと思います」
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ディサイファ(牡7・美浦・小島太)について、小島調教師
「今日の追い切りは軽めでしたが、動きは良かったです。前走の
毎日王冠(GII・6着)時もデキ自体は悪くなかったのですが、今回ははち切れんばかりの体付きですし、これまでで最高と言ってもいいくらいのデキです。スパッと切れる馬ではないので、京都のマイルでロングスパートを決めてほしいですね。名人(
武豊騎手)が騎乗するので、期待をしています」
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スノードラゴン(牡8・美浦・
高木登)について、高木調教師
「前走(
スプリンターズS・GI・5着)は流れにも乗っていましたし、前との差もわずかで力を出してくれたと思います。前走後は在厩で調整していますが、反動もないですね。飼い葉をよく食べるので、体重を増やさないようにやっています。脚元の関係もあって坂路とプールで調整をしていますが、先週ビシッとやっていますので、今週は馬なりでした。馬なりのわりには時計も動きも良かったです。前走と遜色ないデキにあると思いますし、追い切りに乗った大野騎手も好感触を掴んでくれました。8歳とはいえ衰えもなさそうですね。
最近短いところを使っていますので、久しぶりの芝のマイルという条件が鍵となりそうですが、1600mまでは大丈夫だと思います。少し掛かるところがありますが、ある程度前めの位置での競馬になるでしょう。週末の天気予報では傘マークが出ていますので、そのあたりも味方をしてくれればと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)