「
ジャパンカップ・G1」(27日、東京)
名手との再タッグが決まった。17日、
天皇賞・秋2着の
リアルスティールの鞍上が、短期免許で来日中のライアン・ムーア騎手(33)=美浦・フリー=に決定。今年3月の
ドバイターフ・UAE・G1優勝以来となるコンビ再結成に、悲願の国内G1初制覇への夢が膨らむ。1週前追い切りは栗東CWで併せ馬を行い、この日の一番時計をマーク。上昇ムードで頂点を目指す。
“G1請負人”とのコンビ再結成。
天皇賞・秋で2着に好走し、日本代表の筆頭格として挑む
リアルスティール陣営にとって、これほどの追い風はないだろう。
17日、矢作師がライアン・ムーアとの再タッグを発表した。「早い時期から打診していた。次戦を
ジャパンCにすると決めたピースのひとつがそこ(ムーア)なので。ベストは2000メートルだと思うが、残りの400メートルを埋める作業をライアンがすると思います」。悲願の国内G1制覇へ、最大のチャンスを迎えた。
まるで名手を待ち望んでいたかのように、スティール自身も調子を上げてきた。注目の1週前追い切りは、栗東CWで
ピッツバーグ(3歳500万下)と併せ馬。僚馬を3馬身追走。直線では一杯に追われ、ゴール前は鼻面を合わせて
フィニッシュラインを越えた。
格の違いを考えれば“併入”にはやや物足りなさも残るが、はじき出した6F80秒3-37秒1-12秒3はこの日の一番時計。指揮官は「ピッツがよく頑張った。時計を見て納得したよ。さすが
モーリスの弟。負かすイメージだったんだけど」と笑顔。ジョークが出るのは好調の証し。内容には合格点を与えた。
天敵
モーリスの2着に敗れた
天皇賞・秋は「80〜85点の出来」。叩いた今度が本領発揮の場となる。「このメンバーだったら当然、勝ちを意識して使いたいと思います」。名手の手綱で、ドバイの輝きを再び取り戻す。
提供:デイリースポーツ