21日朝、第33回
マイルチャンピオンシップを制した
ミッキーアイルは自厩舎で元気な様子をみせた。2014年の
NHKマイルC以来の2つ目のGI勝利となった。
「マイルは合うと思っていました。GIひとつで終わる馬ではないと思っていたので、それを証明できてよかったです」と担当の平井助手は控えめに心境を語った。
好スタートからハナを切ってレースを進めるという陣営にとって理想的な展開。
「自分の競馬が出来たのが結果に繋がったのだと思います。直線では外からピュッと来られるのは苦手ですが、併せるかたちになると抜かせないので。ムーアがガッチリ併せてくれたので結果的に粘れたのでしょう」
一夜明けた21日朝も目立って疲れた様子はなく、いまのところはダメージもないという。
「朝から
ニンジンを欲しがるほど元気です」
平井助手はゲートに付き添っていたために、レース中は移動するバスの中だった。
「先頭でゴールしたのはわかりましたが、斜行についてはその時はわからなかったです」
なお、周知のとおり、最後の直線で
ミッキーアイルが外側に斜行したことで後続馬の進路が狭くなり、浜中騎手は12月18日までの騎乗停止となった。なんとも後味の悪い勝利ではあるが、平井助手は「馬は頑張りました。誉めてあげてください」と果敢に走り切った愛馬を労った。
(取材・写真:花岡貴子)