「チャンピオンズC・G1」(4日、中京)
昨年2着馬
ノンコノユメが1日、JRA・G1初制覇に向けて最終リハを行った。併せ馬でやや遅れたものの、仕上がりに不安は一切なし。世界の名手ムーアの手綱で頂点をつかみ取る。なお、出走馬と枠順が確定。馬券は3日に前日発売される。
昨年の本レース、今年の
フェブラリーSとも0秒2差の2着。是が非でも欲しいJRA・G1タイトル獲得の夢はムーアに託された。世界の名手が初めてまたがっての追い切り。
ノンコノユメは陣営も納得の動きで期待感を高めさせた。
美浦Wで
エクストレミティー(5歳1000万下)と併せて直線へ。馬なりの相手に対し、首差遅れて5F69秒9-40秒1-13秒3を計時した。手応えは見劣ったが、加藤征師は「調教で手応えを感じさせる馬ではない。しっかりした仕上げができた。JBC(クラシック)を使って上向き」と意に介さない。
ムーアは今週が日本で最後のG1騎乗となる。「馬が楽しそうに走っていたから僕も満足だ。ビデオを見たが、G1でもよく走っていると思う。G1ラス
トライドは意識していない。あとは馬が満足できる結果で走ってくれれば」と“
ノンコ・
ファースト”のスタンスだ。
今年の
帝王賞2着後に去勢手術を敢行。加藤征師は「もともと密集したところが嫌い。
帝王賞の時は装鞍所で隣に馬が来たら、いきなり立ち上がって暴れた。使うごとにエ
スカレートしたから」と理由を語る。手術の効果でうるさい面は解消。「今はあまりにもおとなし過ぎて、逆に不安になるくらい」。レース前から闘志が沸点に達することはないはずだ。
枠は5枠9番。「理想は偶数だが、ほぼ希望通り。前に行く馬の並びがいい。意外とゴチャゴチャする可能性は十分。ウチのはそうなってくれた方がいい」。出馬表を見た師の口元が緩んだ。
提供:デイリースポーツ