「チャンピオンズC・G1」(4日、中京)
猛烈リハだ。06年
アロンダイト以来の3歳Vを目指す
ラニは1日、坂路を1回(4F64秒5)駆け上がったのち、ダートコースの栗東Eへ。ビシッと追われて7F87秒5-35秒6-12秒2という破格の時計をマークした。
またがった内田博は「先週もしまいまでしっかり追ったが、今週は息切れするぐらい追ってみた。ステッキを入れるとヨレると聞いていたが、それほどでもなかった。とてもいい調教ができたと思う」と笑顔を浮かべた。
先週金曜から調教時にブリンカーを着用しており、この日は実戦で使うかどうかの最終確認も兼ねていた。陣営が下した結論は“GO”。「やらないよりもやる勇気を選んだ。潜在能力を引き出して、いい方に出れば」と鞍上は大きくうなずいた。
今春にUAEダービーを勝ち、その後は米三冠レース全てに参戦。6月のベルモントSでは3着に健闘している。帰国後はこの一戦を目標に調整してきたが、
ブラジルC3着、みやこS13着とさえない。そこで陣営はブリンカー着用という策にたどり着く。松永幹師は「行きっぷりが良くなった。左回りは合っているし、自分のリズムで走れれば」と大一番に期待を込めた。
枠番は4枠7番。松永幹師は「真ん中あたりでいいんじゃないの」と、まずはひと安心の様子。前走のみやこSでは1枠1番で大敗しており「内でごちゃつくのが嫌だったからね」と説明。スムーズに運べばチャンスは十分だ。
内田博は「中京では後方一気は厳しい。勝負になる位置を追走したい」と理想の展開を思い描いた。海外でもまれたタフな芦毛馬が、ここで大仕事を成し遂げてしまうかもしれない。
提供:デイリースポーツ