シャッターチャンスを逃すまいとカメラを構える。滑らかな走りで
エイシンヒカリが直線を駆け抜けていく。「
ベリーリラックス。グッド」。後ろで聞き覚えのある声。振り返ればヤツはいた。街ですれ違えば視線は合わせないであろうタイプ。ギラついた目に丸めた頭。そう、英国の名物記者スコット・
バートンである。
馬券好きで
ジャッジは的確!?2年前の
凱旋門賞では
ハープスターの単勝にぶち込んでいる(結果は6着)。「
香港ヴァーズは
ハイランドリールが強い。馬券的に今年の注目は
香港カップだな」と口にした後、自慢げにこういい放った。
「俺はイスパーン賞の時にヒカリを馬房まで見に行ったんだ。(フランスの)小林ステーブルだよ。そしたら中で暴れていてね。蹴りまくりだ。そりゃ大変だった。間違いなくあの時よりも落ち着いているな。精神的に成長した」。その一戦を大差勝ちしたことはさておき、異国の
メディアにも今回のヒカリは“好気配”と映っているようだ。(豊島俊介)
提供:デイリースポーツ