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【香港C】モーリス究極仕上げ 気合乗り&馬体のハリ申し分なし

デイリースポーツ
  • 2016年12月09日(金) 06時00分
香港C・香港G1」(11日、シャティン)

 有終Vへ態勢は整った。香港G1で2戦2勝と無敗を誇るモーリスは8日、シャティンの芝コースで併せ馬を敢行。はち切れんばかりの馬体で併入を果たし、最終リハを無事に完了した。G1・6勝目、そして2年連続の年度代表馬選出を見据え、悔いなき仕上げでラストランに臨む。なお、この日各レースの出走馬と枠順が確定。馬券は11日午前10時から発売される。

 日本のみならず、地元や海外メディアも熱視線を送る。世界のムーアを背にモーリスが姿を現した。香港では2戦2勝。異国の地で迎えるラストランへ、究極の仕上げをアピールした。

 競走馬としての最終リハはシャティンの芝コース。僚馬サトノクラウンを誘導する形でスタートし、ピタリと折り合いをつけながら直線へ。ムーアの手綱は動かずとも、四肢の回転が一気に上がる。馬体を併せながら、4F55秒9-37秒8-11秒3でフィニッシュ。申し分のない気合乗りと馬体の張りが、Vへの期待をより一層高めた。

ベリーハッピーホース!」と短い言葉で出来を伝えたムーア。見守った堀師は「5Fからキャンターで入って、半マイルからの追い切り。3回目の香港ということもあり、リラックスできている。雰囲気良く調教ができていました」と静かにうなずいた。

 まさに悔いなき仕上げ。1日には美浦Wで破格の6F79秒0をたたき出し、これまでにないほどの負荷をかけた。「日本でしっかり仕上げてきた。こっちでは予定通りの調整ができています」。強弱をつけながら過ごした2週間。関東のトップトレーナーは究極の出来に堂々と胸を張る。

 天皇賞・秋で2000メートルを克服。引退戦には国内外G14勝のマイル戦ではなく、前走と同じ距離の香港Cを選択してきた。鞍上のムーアはためらいもなく言い切る。「東京の2000メートルを勝っているんだから。香港でも大丈夫」。圧巻のパフォーマンスで有終Vといく。

提供:デイリースポーツ

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