オーストラリアから、ブラックキャヴィアの初仔がデビュー間近というニュースが伝わってきた。
2009年4月から2013年4月にかけて、1400m以下の距離で25戦25勝という成績を残したのがブラックキャヴィアだ。2012年には英国の
ロイヤルアスコットに遠征し、G1ダイヤモンドジュビリーS(芝6F)に優勝。これを含めてG1・15勝という、途轍もない記録を打ち立てた
オーストラリアにおける伝説的名牝は、2013年に繁殖入りした。
初年度の交配相手に選ばれたのは、これも現役時代は
オーストラリアのチャンピオンス
プリンターだった
エクシードアンドエクセル(
その父デインヒル)で、ブラックキャヴィアは2014年9月12日に初仔となる牝馬を出産。同馬が今年、競走年齢となる2歳を迎えているのである。
オシ
エトラと命名された牝馬は、デイヴィッド・
ヘイズ、ベン・
ヘイズ、トム・デバーニグの3調教師が共同で運営する厩舎に入厩。9日(金曜日)にフレ
ミントンで行われた5頭立てのバリア
トライアル(芝800m)に登場すると、一気のスタートダッシュでハナに立ち、そのまま後続を寄せ付けずに最先着して、49秒9の時計をマークした。
オシ
エトラは今後、もう一度バリア
トライアルを走った後、12月31日のムーニーヴァレイか、1月1日のフレ
ミントンにおける開催でデビューを迎える予定だ。
(文:合田直弘)